夢の星 2 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

看守
「お前は15年か。
     ここは地獄だ。
   心配するな天国に1番近い所でもある。
   お前はここでクリーンキーパーとして働くことになっている。
     
     お前はもう名前で呼ばれることはない。
     これからは、
       これがお前の識別番号だ。   」
と言って背中に大きなバーコードが書いてある作業服を渡された。
 
別の看守が続ける。
「ここは普通の刑務所とは違う。
    特に規律もなく、自由なことが多い。気楽なもんだ。」

天国に近い
は気楽なことを言ってる訳じゃない。
気休めを言われても山野の手の震えは止まらない。

 部屋を見渡すと監視カメラのモニターが壁一面にあるが、看守はそれを見ていない。

その中央のモニターに山野は自分の名前を見つけた。
しかし、看守に服のバーコードを読み取られると、
ピッ
と名前はバーコードに変わった。

そして、
2マス隣のバーコードは
個人名に変わった。

看守
「畑野氏か。
     今月の死亡は五人になったな。」

そのマスはすぐに白くなった。