「亀田君、どうしたんだ?
やはり、夕食が当たったか?」
「夕食・・・ですか?」
カメラマン亀田は、大柄である。
そのどっしりとした体型はカメラを安定するのに役立っていた。
しかし、その体型を維持するための大食いを心配したのだ。
ここで監督は真実を告げるか悩んだ。
「君は人より多くアレを食べたろ?
だから症状が一番に来たのだろう。
薬が必要だな。
下剤か、いや吐いて出したほうがよいのかもしれん。」
「え?え?え?
夕食に毒キノコでも入ってたんですか?
監督は大丈夫ですか?」
突き出た腹を擦りながら監督の腹を眺める亀田。
「毒じゃない。
もっと、食ってはいけないものだ。
それは
それは
ジンニクだ。」
監督は告げることにした。
「はぁーーー。
いいじゃないですか。
ニンニクくらい。」
息を吐く亀田。