RIVER KID 2 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

部屋に荷物を運び終えると、テーブルから茶器を片付けてスケジュールの紙と地図を広げた。

皆でテーブルを囲み明日の取材の段取りを確認する。

「ずいぶん早い日の入りだったな。
     ここは平地の半分しか日照時間が無いんじゃないか?」
監督

「て、ことは明日はゆっくり出発ですね。」
お兄さん

明るくなってから、そのアレに詳しい人にインタビュー、そしてアレを撮影するのだ。

「甘い。
   そもそもだ、
  その事情通に会えるかかもわからんし、もっと山奥に行かされるとしたら?」
監督

「そう  ですよね。」
カメラマン

「もっと言わせてもらえば、そもそもアレが本当にいるのかよ。
    下の玄関見たか?
     アレを売り物にしてるならパンフレットやらポスターやらグッズなんかが並んでてもおかしくなくない?」
監督

「でも川のお爺さんがアレを見たって言ってるんです。」
お兄さん

「誰が?」
監督

「ここの宿泊客ですよ。
     それをSNSで発信した人がいて、こうして確かめに…あ。」
お兄さん

「え、そんな不確かな情報で?
     こんな山奥まで?」
カメラマン

「騙されてるのかなぁ〰」
お兄さん