皆でテーブルを囲み明日の取材の段取りを確認する。
「ずいぶん早い日の入りだったな。
ここは平地の半分しか日照時間が無いんじゃないか?」
監督
「て、ことは明日はゆっくり出発ですね。」
お兄さん
明るくなってから、そのアレに詳しい人にインタビュー、そしてアレを撮影するのだ。
「甘い。
そもそもだ、
その事情通に会えるかかもわからんし、もっと山奥に行かされるとしたら?」
監督
「そう ですよね。」
カメラマン
「もっと言わせてもらえば、そもそもアレが本当にいるのかよ。
下の玄関見たか?
アレを売り物にしてるならパンフレットやらポスターやらグッズなんかが並んでてもおかしくなくない?」
監督
「でも川のお爺さんがアレを見たって言ってるんです。」
お兄さん
「誰が?」
監督
「ここの宿泊客ですよ。
それをSNSで発信した人がいて、こうして確かめに…あ。」
お兄さん
「え、そんな不確かな情報で?
こんな山奥まで?」
カメラマン
「騙されてるのかなぁ〰」
お兄さん