V・S(15) | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

この部屋の背景はCGだろうか?
リアルすぎるVRで、あのガラスの棚も
歯の模型も質感が本物のようだ。

それで先生の頭に吹き出しが出るのだから、軽くパニックってしまう。

「オケ、ユウシ。
    ルック ァ ディス」
(よし、ユウシ。
  これをみて)字幕

先生は壁に歩いて歯の模型を取ってきた。

カパカパとそれを目の前に見せる。
まるで本物だ。

「ディース イーズ ア トゥースマデル。」
(これは歯の模型です。)

「カモン。」
耳を傾けるジェスチャーの先生

ディス イズ ア トゥースモデル。
カタカナのヒントの字幕と
英文が中に浮く。

「ディス イズ ア トースモデル」
言えた。

「ノ、ノ、ノ、
  トゥース。
    トゥ、トゥ
     トゥース!」
口をとがらせて人差し指を立てる。



春日かよ!

「トゥース!」
春日の真似。

「オー!ベリーグッ!」
先生に誉められた。


春日って
「歯!」って言ってたのか。

次にまた歯の模型を壁際に戻し、
「ザット イズ ア トゥースマデル。」
(あれは、歯の模型です。)字幕

それを繰り返した。

これは、ディス
あれは、ザット
わかってきた。

すると、店の入り口が開いた音がした。


≪コンコンコン≫
ノックだ。

『ソーリー。
    ダディズ ラァンチ・・』

(失礼、パパのランチ、ここに置いとくわ。)字幕

若い女性の声。

ゴーグルを右に向けると、




それはそれは美少女が、

僕に
「ハーイ」
ってやった。


多分、ゴーグルから下の顔は真っ赤だ。