「どうですか?」
店員
「はい、大丈夫です。」
おじさん
「では、行ってらっしゃいませ。」
店員の声
「行ってきます。」
おじさん
え、どこへ?
お茶、いや魔法の液体入りの水筒を開ける手が止まる。
ツタまみれで小さな建物だったはず。
治療室の札(ふだ)のままの教室もそれほど広くないだろう。
パンをひと口
お茶をひと口
「ノー!
アイム、ジャパニーズ!」
突然の大声!
ブーーーッ
お茶を噴いてしまった!
バッグからティッシュを出して床を拭く。
「OK、OK、ソーリー。」
声が漏れる。
どんな授業なんだろう?
思わず壁に張り付いて聞いていた。