UFO工場17 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

工場棟へ入る。
二階は吹き抜けになっていて、工場を見下ろすことになる。

「人があまりいない。」
マサキの想像していた工場とは違った。

端から端までのベルトコンベア
その両脇にアームロボット。
コンベアに流れる掃除機の基盤をつついては、向きを変えて部品を掴んでいる。

同じタイミングで基盤が来ると部品を取り付けていた。

途中に検査員がいるが、モニターを見て数値を確認しているだけだ。

あちこちに赤色灯や黄色のランプが光り、
ブザーやチャイムも鳴っている。

あのエンジニアがプログラムした設計が
形になっていく。

1階は危険なので、ここで眺めることしかできないが、規則的に動くアームロボットが楽しくてずっと見ていられる。

最初はグレーのプラスチックの丸いお皿に、ロボットが次々と部品を詰めていく。

最後に鉄板でフタをして、ネジ止めされると
ひっくり返して、お掃除ロボットが完成した。

二階の廊下には、各工程の説明パネルがあり、
ブラシ取り付け
モーター取り付け
センサー取り付け
などがイラストで書いてあった。

「ロボットがお掃除ロボットを作るんですね。」
マサキ

「そうだね。
    プログラムを変えると芝刈り機を作ったりもするんだ。
   社員のお給料があまりかからないから、お店で安く掃除機を売れるんだ。」
社長

「お母さんが働き始めるけど、みんなロボットに代わるとお仕事なくなっちゃうね。」
マサキ

「いや、ロボットは1つのことをずっとするのが得意なだけだよ。
  お母さんは洗濯も料理も買い物もできるでしょ。」
社長

「そうか、お母さんてすごいんだね。」
マサキ