「善は急げだね。」
市長は膝を叩いてから、立ち上り、ノリと握手した。
「お願いします。」
アキも、ルナも横にスライドして市長と握手した。
それも両手でニコリと笑顔を添えて。
「なんか、握手会ってやつみたいだね。」
市長
「また何かアイディアがあったら、電話して。」
そう言ってから公用車に乗り込む。
三人娘はお辞儀して、手を振った。
車が曲がるのを見届けると、三人で手を繋いで軽く飛び跳ねた。
「すごいタイミングじゃない。」
ルナ
「ノリ、持ってるねぇ。」
アキ
「そうかなぁ、アハ。
でも実現したいよねぇ。クリパー」
ノリは駅舎を眺める。
「うん。最高のクリパーにしたい。」
ルナ
「それまでもってよ、駅舎さん。」
アキ
三人は駅舎の駅名看板に手を合わせて祈った。
その翌日には、
「トロセン クリスマスパーティー」
の会議が始まる。
特に反対意見も無く、実行委員会まで発足した。
実行委員会には、
タケモト氏
岡田氏
そして三人娘もキャンペーンガールの大役を預かった。