仮面トラッカー イダテン3-7 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「あれは、ブレスレットだろ。
     オシャレじゃないか、おくれよぅ。」
おばあちゃんが無邪気に窓を叩いている。

(あーあ、棒振り回して
   まるでヨーダだな。
   しかし、あの腕輪(パワーワッパ)は
   あげられない。
   おばあちゃんに悪は倒せないからな。)

「おくれよぅ。おくれよぅ。」

「あ、これ。
     良いものが届いたようですよ。」
おばあちゃん宛の荷物を差し出した。

「はよ出さんかい。」
棒を放り投げて荷物をバリバリと開けた。

「あらあら」
社長は、おばあちゃんの周りのゴミを拾ってやる。

「まんじゅう。」
おばあちゃんは1つくわえて笑った。

「良かったですね。それじゃ。」
逃げるように運転席に乗る。

タブレットは9分遅延の表示だ。
今の伝票を右にスワイプする。
配達完了の操作だ。

再配達は左に飛ばす。



次の配達先に着いた。

大きな段ボール箱だ。
しかしそれほど重くはない。

「またこの箱だ。
     最近多いな。この羽毛布団。」

≪ピーンポーン≫

「こんにちは、レッドベレー運送です。」