余命 24時間 47 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「危なかったが、助けられた。
荒俣は降り口の窓からベンチの前でうずくまる彼女の姿を確認した。

彼女はしっかりと御守りを握りしめていた。


『お、おい。
    マジでバスにいるんだな。
   今、テレビでバスジャックの生中継が始まった。
   さっきの悲鳴、クラッシュの音
   すべて映像と‥‥リンクしている。

    おまえ、大丈夫なのか?』
課長の声が震える。

「ええ、ずる休みなんて
       考えたこともないですよ。」
荒俣

2回実行した。



≪キャアーーー!≫
おばさんの強烈な悲鳴がバスに響いた。


「てめぇっ!」
犯人が包丁を振り上げている。


「止めてーっ!」
女子高生が叫ぶ。



その刃先が荒俣の後頭部に降り下ろされた。

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