余命 24時間 10 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

会社では荒俣の遅刻を騒いでいるであろう時間になった。

騒いでいないかも、
いや、遅刻に気付いてもいないのでは。

自由を満喫したので、バスで帰ることにした。

自宅で風呂に入ってゆっくりしよう。

バス停はお寺の入口の所に有った。
冷えてジンジンする足で歩いた。

それにしても今日は良くパトカーとすれ違う。
サイレンは鳴らしてないが、検問でもやる日なのか?

こんな田舎では事件なんてほとんど無い。

検問くらいしかやることも無いのだろう。


行き交うパトカーの警察官とやたら目が合う。

荒俣は、さっき職務質問されたばかりだ。

何か事件が有ったのかも知れない。
調べたいと思ったが携帯の電源は入れたくない。

しかし、事件の情報はすぐに入手できた。

井戸端会議のおばさんから
「朝からニュースでやってる。」
「市役所にテレビ局が来てる。」
だけ聞こえた。

テレビ。
テレビならあそこにある。

行き先を近くのショッピングセンターに変えた。

看板が見えた。

『お買い物は

   食品、家電、自転車、文具、エトセトラ
     なんでもそろう、ショッピングセンター
   
    ライフシティ  で

     次の信号 左折
                  あと2キロ』

あと2キロ!