「ハァハァハァ。」
荷室からセブンを見下ろすニセセブン。
その下でクローン兵士にもみくちゃにされるセブン。
「やめろ!やめろ!
俺は
No.10だーーー。」
それは、セブンの身体にニセセブンの脳みそを入れ替えられたものだった。
だれも聞くものはいない。
荷室のニセセブンこそ、
脳みそを入れ替えたセブンだった。
「クローン兵士たち、
お前たちはこれから自由だ!
この組織は壊滅した。
今生きているクローンたちは自分の人生を生きてくれ。
そして、こんな馬鹿げた工場を潰してくれ。
俺は
俺は何度も身体を替えて生きてきた。
それは便利ではあった。
それでも犠牲にした魂が
俺を苦しめた。
ブレイナーは皆、最悪の目覚めで1日が始める。
やっぱりよう、
やっぱり、魂ってのはよう。
頭の中じゃない、ハートにあるようだ。
俺はこの基地を爆破しようと飛んできた。
でも、お前ら見たら
できねーよ。
お前ら、兄弟だもの!」
ハッチから叫ぶセブン
「兄弟?」
「俺たちは兄弟か。」
「そうだな。こいつ(ニセセブン)も兄弟だな。」
「俺たちは自由だ!」
「戦争に行かなくても良くなった。」
「俺たちは死ぬために生まれたなんて、やっぱりおかしいぜ。」