スーツ86 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「うぉーー!」
≪ダンッ≫
≪バチィ≫
セブンはバットを振り回しニセセブンを追いかける。

ニセセブンは必死に逃げ回り、バットは操縦席や、壁を叩く。

オートパイロットが壊れた。
輸送機がまた離陸を始める。

「オラオラァ。」
セブン

  「やめろ!」
  ニセセブン

二人は荷室に入った。




クローン兵士は今か今かとセブンが投げ出されるのをホバリングする輸送機の下で待っている。




しばらくして

兵士を下ろす為の床面のハッチが開いた。

「来る。」
「ブレイナーめ!」

しかし落ちてきたのは

錆びたタンクローリーだった。

「おぉ!」
「危ない、下がれ!」
クローン兵士が散らばって空いたスペースにタンクローリーが落ちていく。

≪バチャァーー≫
タンクが潰れ、液体が飛び散る。

それを被ったクローン兵士が匂いを嗅ぐ

「軽油! 燃料だ!」

  「何!」

「見ろ。ブレイナーが落ちてくるぞ。」


それは
ハッチの縁に左手だけで掴まるセブンだった。
「助けてくれ、助け」


「できん。」
ニセセブンはその手を踏んだ。


「てくれーーー。」
セブンの身体はタンクローリーの上に落ちた。