83 ブーツ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

もう片方のブーツにはピンが無い。
しかし、こちらもかかとを切る。

左足が電源部だ。
着地の衝撃で発電する。
中敷きには銅のチップがある。
電源から銅のチップ、そして足に電流が流れるようだ。

電流は微弱だが、身体を伝わり右足へ。

右足の中敷きの銅のチップからピンのアースで電流が流れる仕組みだ。

発信器のGPSデータに
歩行中か、立ち止まっているか、脱いでいるか。
そして死んでいるかまでわかるデータを乗せて飛ばしている。

「すげぇ…」
これがメイドインチャイナの本気か。

感心してる場合ではない。
防空壕がバレたのだ。


「なんてことだ。」原島さんはブーツのかかとから出た基盤にナイフを突き刺した。