64 科学者の卵 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「このロケット、もうフランスには何度も行ってるんですよ。」
機体を拭く高井

「え!素晴らしい。」
そのペットボトルロケットの改造版にしか見えない機体が、フランスに。

高井さんに手渡され、じっくり眺める。

二枚の主翼に
垂直尾翼がソーラーパネルだ。

操縦は電力だろうが、推力のロケット燃料はどうするんだ?

この機体に固形燃料は積めない。
中は基盤とサーボでいっぱいだ。

「ハイブリッドですよ。
水素エンジンとモーターです。」高井
燃料を探していたのがばれてた。

「水素エンジン!?」

「水素は水を電気分解してます。
水は雲の中で補給できますから。」

「君たちは素晴らしいね。
これは売り出せるじゃないか。」

「まだ実験中ですよ。
フランスとカナダの友達と共同開発です。

密輸に使われる恐れがあるので公表はしません。」
高井

「まだ世間に知られていないのは好都合だね。高井博士。」

「え。えぇ。」
照れる高井。

すイエんサー世代かな。