51 炊き出し | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

俺もうつむきながら歩く。

たまに兵士同士で会話しているのが聞こえる。

彼らは中国語だと思う。

あっちは韓国語かな。

しかし、みんな似たような顔だ。

世界には自分のそっくりさんが三人いる。
らしいが、こりゃ三人どころじゃないな。

このラーメン屋は混んでる。
紛れ込んでみよう。

腹が減ってはスパイはできぬ。と言うし。



やはりテントの前に行列はできない。
お国柄だ。

順番待ちなんかしたら怪しまれる。

人と人の肩の間に腕を伸ばす。

料理人から小さなお椀をもらった。

まるで猿のように、お椀を持って隅に逃げる。

これはフォーだ。うまい!!



フエさんたちにも持って帰りたい。

しかし、敵と同じ釜の飯を食ったのは
すごい罪悪感だ。