47 朝 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

心身共に疲労困憊。

少し横になる。

彼女らは奥へ、俺は階段のそばに寝た。
店に侵入者があれば立ち向かう覚悟だ。

やはり物音がすると目が開いてしまう。

それも長く続かなかった。

もう、風鈴はヒモが切れそうなほど激しく揺れ、窓には雨が叩きつける。

こうなれば物音は気にならない。

小型偵察機だって飛べないのだ。

この台風に守られ、朝の5時まで寝られた。




朝、

相変わらず雨だ。

外を見ても人ひとり居ない。

みんなさらわれてしまった。

一体どこへ。


戦争なのに死体が転がっているわけでもない。

鬼ごっこのような戦争だ。

しかし、この部屋の三人の敵、つまり鬼は
日本以外のアジア人全てだ。


俺たちは武器ひとつ持っていない。




彼女たちが寝ている間に

缶けりの缶を蹴っ飛ばしに行こう。