38 冷蔵庫 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

業務用の大きな冷蔵庫だ。

中身を掻き出して、スペースを空けよう。

観音開きのドアを開けた。

けっこう片付けてある。

彼女なら入れるだろう。

「急いで」
追っ手が追い付くぞ。

「オッサマは?」

俺を心配してくれるのか。

「俺は上に入るから大丈夫だ。」

「わかったわ。」

彼女が潜っていく。

さて、上は…

冷凍庫か。
停電して半日経過したのに冷え冷えだ。

この冷凍肉が保冷剤になっている。

気が引けるが、肉のベッドに寝転がるしかないな。

助走をつけて飛び込んだ。

「冷た~、いや痛い。」





「キャア!!」「イヤァ!!」

下の冷蔵庫から悲鳴が。

二人!?

女の声は確かに2つ聞こえた。