31 翻訳アプリ | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

感度の良いラジオだ。

しかし、メジャーな放送局は聞こえない。

一定の間隔で人の声がするが、中国語に聞こえる。

翻訳アプリを試したが、インターネットで通信しないと使えないようだ。

・・・中国語か。

食堂のバイトの彼女が浮かんだ。

彼女なら通訳できそうだ。


≪先程の飛翔体は、日本海、上空で、消滅、しました。   しました。
先程の、飛翔体は、≫

またアナウンスだ。

ゆっくりと自動放送を繰り返している。

撃ち落としたのか?

核弾頭かも知れないミサイルを。


俺は、蒸発で死ぬことはなくなった。

放射線でジワジワ殺られるのだろう。