8 大停電 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

『いらしゃいまーせぇ』
調子外れなバイトの声が入り口で聞こえた。

中国人の女の子だ。

この町に限らず中国人は増えたそうだが見分けもつかない。

『二名さん、カウンタどーぞぉ』

二名さんがカウンターにキャリーバッグを寄せて座った瞬間だった。

カッと店内が光った。
ビクッとした。

直後

パァン!!

近くに雷が落ちたか!

『ギャゥッ』バイト
『おぅ~う』サラリーマン

パツン

停電

『お客さんごめんねー』
おばさんが二名さんに謝る。

『いえ、仕方ないッス』
カウンターを立った。

レンジが使えないってことさ。

さてサラリーマンは007のようにキャリーバッグを開けた。

素早くキャンプのカンテラを引っ張り出し、テーブルにセット。  
慣れてる。

サラリーマンの数だけカンテラが出そろった。


なんだこの空間。

ちょっとオサレ。