「直志。
これを1人で作ったのかい?」
おばさんは感動している。
「1人ではないんだ。
僕はあれから、積極的に人付き合いを頑張ってみたんだ。
また騙されるかも知れないけど、それでも僕1人の力なんて知れている。
どうしてもコフィ君のようなロボットを造りたいんだよ。
だから、いろいろ人に協力してもらっている。
その人たちの為にも、キュビアを送り出したい。」
直志さんはキュビアを眺めて語る。
「では、あの友達を見返してやる為じゃなくなったんですね。」
聞いてみた。
「実は彼もプレゼンをしていたよ。
大企業の開発者に混じっていた。
僕を見て驚いていた。
彼らのマシーンは、まず精密GPSを宇宙に飛ばすことから始まる。
巨大な建設マシーンは防塵装置。ヒーター。クーラーをくっつけて超巨大になっていた。
だから僕のキュビアを鼻で笑ったよ。」
写真を見せてくれた。
写真には開発者チームの後ろにあるモンスターマシーンが黒煙を吐いていた。
どうみても、キュビアは負けている。