高いベルトコンベアがある。
地上から砂を運んで砂山の頂上に落とす物だ。
そのスイッチを押す直志さん
グググとベルトが動くと砂山に砂を落とす。
「は?」
何をしてるのかわからない。
「ロボットはまだなの?」
おばさんも仕方なくベルトを見る。
すると小さな箱が落ちてきた。
1メートルの立方体だ。
赤と 青と グレーもある。
砂山をサイコロのように転がり落ちる。
まさか御披露目でバラバラになるとは、直志さんが可哀想だ。
「紹介します。
私のロボット達です。
キュビアといいます。」
転がってきたサイコロの前に立つ直志さん。
おばさんと無言になった。
「…ごめんなさい。」
おばさんが謝った。
笑顔の息子の腕にしがみついた。
そうか。
俺たちは期待してはいけなかったのかもしれない。
直志さんはまだ
あの時のショックが。
直志さんはニコニコしている。