未来少年コフィ 32 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

翌日

警察官が訪ねてきた。

「こんにちは。
淵端交番の佐々木と申します。」

「警察?」
何だろう。

コフィは隠れてもらった。

「あっ。内藤まさるさん。
先日は、ありがとうございました。」

「いえ。」
映画館の落とし物を届けた件だな。

「今日は、ぜひお礼が言いたいということで、ご家族の方をお連れしました。」

おばさんが現れて頭を下げた。
「先日は大変お世話になりまして、なんとお礼をしてよいか。
とにかくお礼がしたく、お巡りさんに案内してもらって、押しかけてしまいました。」
おばさんが風呂敷から菓子を差し出した。

「いえ、当然のことをしたまでですから。」
そんな大金が入っていたように見えない財布だったのにな。
免許とか入っていたのかな。

「本当は本人が来てお礼をするべきなんでしょうが、また後日改めて。」
おばさんが何度も頭を下げている。


「いえいえ。
お気持ちだけで結構です。
落ちていた物を拾っただけですから。」

その後

おばさんと警察官が固まった。

よーく話を聞いたら

あの橋から落ちた男性の母親だった。

財布と男性を間違えた俺は、失礼なことを言ってしまったのだ。

しかし、
事情がわかると三人で大笑いした。


男性は元気だそうだ。


これから病院に行くことになった。