未来少年コフィ 21 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

中はコフィの形にくり抜いてあった。

この箱は耐火金庫より分厚いムクの金属製だった。

まず契約書を発見した。
本来はオーストラリア行きだったようだ。

飛行機で輸送中に落としたのかもしれない。

しかし箱には傷一つ無い。

予備エナムカードが三枚

リペア用皮膚シートや予備パーツ。

お手入れセット。

身長調整工具。

そしてオーナーがオプションで頼んだブロンドのウィッグだ。


これごと持ち帰るのは無理そうだ。
冷蔵庫くらいある。

これを運ぶには大人6人とトラックが必要だろう。


なんて心配をよそにコフィは箱を土から引き抜いた。

すごいパワーだと驚いた。

マジックのようだ。
例えると、子供が冷蔵庫を持ち上げているのだ。

結局、駐車場まで一人で担いだ。

しかし、俺のセダンじゃ…

コフィは黙々とパネルを操作し箱からタイヤを出した。
牽引することができるのか。

牽引で山道を下るのは難しいぞ。


するとコフィは車のトランクに小さなバッジを貼った。

これで走れば付いてくるという。

このバッジ誘導システムを使えは、ピットケースの車列ができる。

製造工場では、一気に100台がレールも無しに貨物機に入っていくそうだ。