未来少年コフィ 15 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「コフィのバッテリーはどれくらい持つんだい?」
電池ではないだろう。
バッテリーが内蔵されているはずだ。

「バッテリー。
旧式の蓄電池ですか?

ワタクシは
1ガイルのエナムカード、一枚で36時間フル稼働します。」

…え?
1ガイルは単位だとしてエナムカードとは何だろう?

「エナムカードって、何?」
遅れているのか俺は。

「エナムカードはエナムカードです。
これです。」
太もものカバーを開けると電源スイッチの横に黒いカードが貼ってある。

最新の電池と理解した。

コフィが剥がして見せる。
エナムカード。1ガイル。
メイドインJapChi ?

「メイドイン…」

「ジャプチ。企画の日本と生産力の中国の合作のマークです。
今や中国の技術力は世界一です。ワタクシもジャプチです。」

「合作。
国名が2つってアリなの!?」

全然ニュースとかでやらないしなぁ。
知らないことだらけだ。


「充電するならコンセントはここだから、勝手に使って。
俺はちょっと寝るよ。
昼から仕事なんだ。」

「おやすみなさいませ。
コンセントは不要です。」


横になって背を向ける。
しばらく横目で様子をうかがっていたが。

部屋が暖まったからか寝てしまった。



「全部狂っている。
2013年で止まっている。
2025年に直さないといけない。

レトロな家電を集めているのかしら?

全部コンセント式だ。

当然、ワタクシの充電は不可能。」

コフィは独りで作業をした。