未来少年コフィ 14 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

「生年月日。
血液型、病歴、アレルギー。
何でも登録しておくためのアンドロイドです。
痴呆性介護機能付きです。」


どっかの金持ちは、自分がボケたとき用に投資しておくのか。
家政婦に介護。
薬や通院。
財産管理までアンドロイド任せとはな。

随分と値が張るモノを持ってきてしまった。
コーヒーが来たとたんにガマンして飲み干した。
口に火傷しながらファミレスを飛び出した。

コフィをおんぶして車へ

誰かに付けられていないか。

遠回りして帰宅すると、早朝の新聞配達をやり過ごして、家に飛び込んだ。

「コフィ。走るんだ。」

「ハイ。ナイトー様」

バタンとドアを閉める。

「大丈夫だ。誰も来ない。」

「大丈夫とは?
とにかく、お宅に入りましょう。」

「お宅に入ってるじゃないか。」

「これがハウス。
失礼しました。ゲートかと。」

「‥‥ゲート。汗
やっぱりコイツは場違いなんだな。

プールもピアノも暖炉もない、庶民の家だ。」


「掃除が早く終わります。」

「そ、そうだろ。」
他に取り得は無いからな。