ジッセンマン 10 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

今は、まだ紙切れだ。

このペラペラが
札束になるんだ。

このちゃぶ台なんか乗せきれないくらいの一万円札だろう。

そしたらどうする。


まず、金庫を買おう。

十万くらいしてもいい。
頑丈な金庫だ。

いや、このボロアパートだ。
金庫が押し入れの床を抜いて、一階の大家の部屋に落ちたら…
溜め込んだ家賃に修理費だろ、いや足元を見られて畳やら何やら。

金庫の前にアパートを変えよう。
引っ越しだ。

でも急に引っ越しなんて大家は不審がらないか?

車だ。
車を買ってそこに隠そう。

安い車だ。

だれも見向きもしない車。

昔のマーチとかがいいな。

車を下見に行こうか。