ジッセンマン 9 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

気付くのが遅かったか。

テレビの字幕と宝くじのナンバーを見比べる。

あれ、ひとつ違い?

さっきは当たってたはず。

あぁ、これだ!
2枚目のくじ


…4302
やはり、
ピッタリだ。

落ち着け。落ち着け。

ゆっくりだ。
ゆっくり確認しよう。

第20回
絶滅危惧種救済チャリティー宝くじ

第20回…間違いない。

56組 ふんふん。

5、2‥

ひとつずつゆっくり、確認する。


合ってる。
三枚の真ん中が

全部

…ピッタリ。

まさか。

いや、まさか。

「また次回お会いしましょうさようなら。」

番組が終わってしまった。

で、いくら当たったんだ。

一等の数字を数える。

一 十 百 千 万
十万 百万 千万 一億

一億。

いや勘違いかもな、億なんて

一千万円の次は何だっけ?

十千万円か?

十千万なんてあったか?


いっせんマンなんてコマーシャルがあったけど

俺はジッセンマンだな。