終、シガーライター 14 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ママが、どこがいいのかわからないって言ってた。

僕も、ずぅーと思ってた。


どこにも乗せて行ってくれないし、

ちょっとの段差もダメだし、

車があるのに、買い物は自転車だし、

雨の日はあまり乗らないし、

雪なんて車庫から出ないし、

音楽は、 無しか爆音だし、

テレビがいっぱいあってもビデオだし、

お菓子とか食べれないし、

窓が真っ黒で外が見えないし


あの車

パパを取ったし!





変なナンバー付けてママの新しい車で帰った。

僕は持って来てしまった。


パパの写真の前に置いた。

パパは喜ぶだろうか?


ちがった。
謝っているように見えた。

いつもと同じ写真なのに。


僕は、アイツがこんなに小さくなって嬉しかった。

兄弟がいないのに、アイツのせいでヤキモチを覚えた。



今頃 パパに逢いたくなった。



シガーライター・終




あ、そうそう。
アイツは、お兄さんが買い取ったって。

「あれ?
この車、シガーライターが無いな。
まぁいいや。
タバコとライターみっけた!」