~IOTA DEN~ 101 延長、すまぬ。 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

屋上に走った紫雲、楼射

和尚と華伽も有火馬と重烏に背負われ屋上に着いた。

「偉王汰。
まさか解毒薬を…」
紫雲

「偉王汰。
お前は偉い。」
和尚

「敵を騙すには、まず味方から。」
偉王汰




上空

ジャイロコプターの老子

「ハハハ。ハハハッ。
ワッハッハ」
解毒薬ケースを手に笑いが止まらない老子

《キラン》
明るい月に何かが光った。

「蜘蛛の巣か?」
糸状のそれをたどると
硬いワイヤーだ。

「っう!
なんだ。首に巻き付いてる。」
慌てる老子

ジャイロコプターは高度を上げる。





屋上

「偉王汰。
お前ってやつは。」
重烏が抱きしめる。

「これって、何倍返しかなぁ?」
偉王汰が小さなリモコンを押す《ピコ》

「え?」
一同

突然、屋上に潜入バイクが現れた。

バイクの擬態モードを解除したからだ。

これは、紫雲のしびれ玉による電気ショックで生き返った偉王汰が、潜入スーツを擬態モードにして用意していたのだ。

《ビィィン》
バイクのハンドルにワイヤーが張っている。

《ガチャァン》
バイクが倒れた。

《カーーカーーーー》
バイクはワイヤーに引っ張られて屋上を滑っている。

《カーー。……》
バイクは屋上から落ちて行った。



満月の夜空に、上空から悲鳴が降ってきた。



偉王汰伝 終