偉王汰は、老子の前に歩き屋上へ出た。
ここには感電した忍者兵がいる。
「まさか。生きてる!」
忍者兵は驚いた。
そして、老子を連れていて混乱している。
偉王汰に手は出さない。
「ヤンヌ将軍、これでお逃げ下さい。」
ジャイロコプターに案内した。
「そうしよう。
君の仲間は催眠術でおかしくなっている。
私に刃を向けるなんて。」
乗り込む老子
「全くです。催眠術が解けなければ死を。」
偉王汰
「そうだな。
ところでイオタ。
解毒薬を預けなさい。
破滅香が世に出たら危険だ。
解毒薬を量産して民衆をまもらねばならん」
老子
「ははっ。
こちらです。
流石、将軍。
民衆の事まで。」
すんなり解毒薬を渡してしまう偉王汰
「よし。」
笑いをこらえながらジャイロコプターを離陸させる老子
偉王汰と忍者兵が、それを見送る。
その頃、紫雲たちは
「しかし変面[へんめん]男に変顔「へんがお」で応戦かよ!」
重烏
「アイツは表情は変えられないんだ。」
紫雲
「真顔だったら斬る。
おっと紫雲か!
アハ。」
楼射
「笑うな」
紫雲
「もう顔が痛ぇぜ。」
楼射
「みんな止まれ!!」
重烏
《シャク》
「そこだっ!」
《グサッ》
重烏の刃先
確かにタンを貫いた。
「ぅおぉ!!」
タンは鎌で重烏に斬りかかる。
重烏は、その鎌を奪い、電気椅子に投げる。
《スタ》
鎌は椅子に刺さった。
「苦しんで、死ね。」
楼射はレバーを上げる
《ガゥガウガゥガウ》
電気椅子に電気が流れ
「ぎ!ィゥウゥゥゥウ…」
クサリ鎌を持つタンは感電死した。
「倒した。」
紫雲
《パツ》
楼射が照明のスイッチを入れる。
目が慣れると床には砕いたビスケットが撒いてあった。