~IOTA DEN~ 89 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。


その頃、偉王汰は

完全に動かなくなった。





《ギィィイイイー
パラパラパラパラパラパラパラ》
ジャイロコプターだ。


「照る照るボウズ?

いや、潜入スーツ!」
紫雲、参上

『紫雲。
いいところに来た。

それは偉王汰だ。
早く下ろしてくれ。
首が締まってから三分経った。』
楼射

「偉王汰が…

間に合えよ。」
紫雲はジャイロコプターのローター(プロペラ)をロープに寄せる。

《チュン、チュチュン》

ロープの三分の二を切った。

《シャリ、シャリ》
ロープがほつれて細くなる。

ついに切れた。
偉王汰は加速して落ちる。

8階
7階

5階


2階

地面スレスレで紫雲のジャイロコプターが追いついた。

紫雲が偉王汰の腰を抱え、屋上に運んだ。


屋上

ジャイロコプターを荒く停めると、急いで偉王汰を寝かせ、首の鎖を外した。

「偉王汰?

おい、偉王汰!

敵陣だぞ。
起きやがれ!おい。」


呼吸無し

脈も無い