~IOTA DEN~ 87 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。


偉王汰は手足を鎖で巻かれ、
首には鎖に10メートルのロープをつながれた。

「ゥオー」
壁の穴から暗闇に飛び出してしまった。

テーブルクロス越しのこもった叫びが響いた。

《シュルシュルシュル》
まとめていたロープが伸びる

《ビーン》
フックから穴にピンと張ったロープ。

「どれどれ」
「もがけ。苦しめ」

忍者兵が穴に歩き出した。



《ヒィーン》


「何!」
「ヤバい!」


リモコンミサイルが飛び込んできた。


忍者兵の隙間をかすめ、出口ドアに着弾。

《ボガァァアアン》

12階が外側に膨らむほどの衝撃だった。

忍者兵は生きていないだろう。



壁の外

「うっっぐ…………」

偉王汰は首のロープでぶら下がっていた。

「…ぎ……い…」
動きか無くなっていく。