~IOTA DEN~ 82 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

ラボ



《シュー》
自動ドアが開く

白壁の眩しい部屋に入る重烏、有火馬、楼射

「君達、傭兵はここは立ち入り禁止だ。
どうやって…」
白衣の研究員が立ちはだかる。

「いいからいいから。」
楼射

「傭兵ごっこは終わりだ。」
有火馬

潜入スーツの擬態モード解除

「何!日本の忍者か!」
研究員

研究員たちは器具を置き武器を取りに行く。

「いかにも、私達は日本の忍者だ。
解毒薬と巻物を返して欲しい。
君達はさらわれてきた科学者なのは知っている。

手を出させないでくれ。」
楼射

「バカを言うな。
これはカンウェ様が命懸けで持ち帰ったものだ。」
研究員が巻物を握り締めて裏口へ走った。

「もう。」
重烏

しびれ玉をラボの中心に投げ込む。


《ズジズジチチチズジ》
床を電流が這う。

走った研究員も武器の前の研究員もしびれて、その場に倒れた。

電子機器はショートした。

「大人しく渡せばいいのに」
重烏は巻物を持つ研究員の前に立つ

「私の命に代えても」
研究員は巻物を抱えてうずくまる。

「仕方ない。」
重烏は茶色の板を出して投げる構えをした。

「ひぃ。
私が渡したと言わないで下さい!」
巻物を差し出した研究員


「あぁ。もひろんだ。
ここ、水道ある?」
重烏

「え。」
見上げる研究員

重烏は茶色の板をほおばっている。