「道具屋。
遅くにありがとう。」
有火馬
「いえ。御用とあれば。」
運転席と荷台はつながっている。
「港まで。」
和尚
「わかりました。
重烏さん。
新しい潜入スーツの調整、やっときましたよ。」
道具屋
「サンキュー。
背中がスゥスゥしてたのよ。」
背中を斬られた重烏はすぐに着替えた。
道中で刀を研ぐ者
手裏剣に毒を塗る者
新しいウエポンの説明書を読む者
寝る者
「んぐぅ。
中国と言えば、中華まんだよ。」
重烏
港
荷台を海に向けてトラックを停める。
一畳ほどの板を荷台から海に投げ込む。
水を吸った板。
パタン、パタンと広がる。
一枚の板は、あっという間にボートになった。
ロケットユニットを抱える楼射と重烏
「では、気をつけて」
《カッ、カッ》
道具屋は火打ち石で送り出した。
ボートに乗り込み、ロケットユニットを取り付ける。
固形燃料をユニットに入れて点火
《ブジュウ
シュワーー》
ボートは加速しながら沖に消えた。