~IOTA DEN~ 62 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

伊藤医院

「和尚さん。
着きました。

ほら、やっぱり潰れてる。」
山口が先に降りてドアを開ける。

「すまぬ」
和尚

伊藤医院
の電光看板は裏表を逆にしてある。

薄汚れた建物だ。

「よく世話になったなぁ。
名医で評判だったが、勿体ないなぁ。」
ハクさん

明かりは点いていた。

インターホンは壊れている。

《ギィーィ》
シブいドアを開ける。

「御免下さい」
山口

「御免は売ってない。
よそへ行け」
といいながら手招きする白衣の爺さん。

「伊藤先生。お元気そうで。」
ハクさんが爺さんと握手。

「あ。おまわりさん。
しばらくです。」
爺さん

「あっ和尚さん。
2人、来てますよ。」
伊藤

「お願いします。」
和尚

2人の手術を始めるのだ。

クロハネはいつも世話になっている。

治療室

うつ伏せの重烏
背中を斬られている

仰向けの楼射
何発かの鉛の弾を取り出す。

「あっ。
兄さん。棚のアルコール取ってくれや。」
伊藤

「はい。
消毒ですね。」
山口はアルコールの瓶を渡す。

《グビ》

「あっ呑んだ!」
山口

「あー。
手の震えが止まった。」
伊藤


「って、アル中かよ」
山口


「昔から」
ハクさん