「大事故!?」
森田
宇宙人はモニターに写真を映し出した。
「地震の日から人類滅亡までを説明するね。
全世界にある原子力発電所。
原子力空母や
原子力潜水艦
核ミサイルも全廃させるという
世界核兵器全廃サミットにより
核全廃条約 ヤンパット条約が締結され、期限の2013年12月24日までに核兵器の廃棄が決められた。」
宇宙人
「クリスマスイブだね。
それで世界が平和になれば言うこと無しだよ」
森田
「でも核兵器って最終手段ていうか、持っているだけで脅威だよ。
相手が廃棄するかなんて信用できるかなぁ?」
腕組みする中村
「そうなんだ。
結局、ある程度の廃棄は公開されて行ったが…
あとは国どうしで探り合いさ。
でも期限は近づく。
期限のあとに一個でも、小さなミサイルでもあれば、全世界を敵にすることになる。
二大大国の睨み合いのまま、ついにクリスマスイブを迎えたのだ。」
宇宙人がパネルをこする度に写真が変わった。
そして最後の写真は遠くから地球を写したものだ。
地球の右側に青い円形の光がある。
地球の直径の10分の1はある、巨大な光だ。
「何よコレ、隕石かしら?」
先生が写真を見つめる。