u.g 086 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

宇宙船のモニターは明るくなり緑色一色になった。

地上に出たのだ。

地下鉄に乗ったあの日以来、一年と数日ぶりの太陽光線である。

「ここは山の上だね。
早く外に出たい」
森田

先生が大野を起こす。

「ん。外?…本当だ。」
大野

「山?
ここは君たちの町の上だよ。
学校が見えるでしょ。」

宇宙人がモニターに学校を映し出した。


「何あれ。
学校がラピュタになった。」
中村

「校舎の窓から木が生えてる、うゎ、プールなんか植木鉢みたいだ!」
大野

「町が…林みたいになった。」
森田


「外になんて出られないよ。
放射能汚染さ。

今、地球が必死に浄化しているんだ。

地表には動物もいるけど、グロテスクなので映さないでおくよ。」
宇宙人


「放射能汚染で人類が…」
先生

「物質の最小単位の原子
が1つの星を壊滅させた。

なんて皮肉なんだ」
中村