宇宙船は加速のGも感じさせないが景色は流れていた。
「すごい静かだね。」
大野
「ガソリン?軽油?
それとも電気?」
森田は原動機に興味をもった。
「電気…かな。
正確には宇宙のプラズマ石から電気エネルギー取り出しているよ。
君たちが下敷きをこすって頭に近づけて遊ぶだろ。
あの10倍くらいの静電気で動いているんだよ。」
操縦席の宇宙人
「エコすぎる。
ボタン電池一個でも飛べそうだね」
森田
「でも大人1人、子ども3人に、この鉄の機体よ。
電池一個で動くなんて信じられないわ。」
先生
「この宇宙船は、地球上では重さが無い。
えーと、正確には地球の引力の影響が無いというか。
常に無重力の中を飛んでいることになる。
だから小指で押しても動くよ。」
宇宙人
「え、重さが無いの?」
大野
「重さはあるけど、地球の引力に引かれないの。
この宇宙船はワレワレの星の鉱物や物質でできているんだ。
そうすると地球の引力は受けないのさ」
宇宙人
注
物語はフィクションです。
作者の勝手な理屈です。