おじ少 101 知らない未来 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

点滴が終わる頃に、ナースの香ちゃんが来た。

「ありがとう。
もう帰っていいかな?」

「そうね。
それにしても小野田くんの回復力に驚いたわ。
まるで1日経ったかのようじゃない。」
針を抜きながら話す香ちゃん。

そう。1日余計に過ごしたんだよ。
車にも轢かれてんだよ。

なんて、
話せないけど。

よし。退院だ。
ベッドから足を下ろすと、布団から封筒が滑り落ちた。

さっきのタイムカプセルの中身だ。
まだ開けてなかった。

中身はなんと、
携帯電話。

あの時代に置いてきたのか。
電源は入らない。

手紙があるぞ。
ミツル少年の字かな。

………………………………
おじさんのカメラ付きゲームウォッチ。

あの紙袋に入ったままだった。

返したいけど、おじさんが手紙くれないから住所わからないんだ。
だから未来の俺にお願いする。
おじさんを見つけたら返しといてくれ。

ゲームしたかったけどスイッチがない。

………………………………

充電したらムービーを見よう。

マネキンが映ってるはず。
30年前のデータだから消えたかもしれないが。



請求書もらって病院を出た。

ホイミという犬にエサをやらないと。

家に帰ろう。




ここが、俺のアパート

変わって…ないな。

残念だが、ボロいままだ

俺の部屋…だな。よし。


もう、何するのもビビるぜ。