おじ少 92 帰るために | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

酸素ボンベをゲットした。

しかし口に当てて吸入するマスクが無い。

警察がいなくなるのを待って、砂場を探す。

マスクは公園の木の裏で発見したが、カラスがつついて穴が開いていた。

「何かで代用しよう。
しかし、酸素の残量が少ないな。
2日間開栓していたからなぁ。砂に埋まっていたぶん噴出を抑えることができたのは奇跡だよ。」
マツさん

「これで救急車の中に戻れたら一番いいんですが。」
俺はその奇跡に賭けるしかない

「失敗したら路上に現れることになる。
ここは、市立病院前に現れるのがいいと思うよ」
マツさん

「そうですね。
救急車から病院まで空白ができる(無人の状態)かもしれませんが、戻ってすぐ車に轢かれるのは、もう嫌です。」


「もう嫌?」
首を傾げるマツさん

「ここにタイムワープして社長に轢かれてますから」
笑えない。

「あっなるほど。
病院の前の救急搬送入り口で、このボンベを吸うんだ。
あの日の人生の続きに戻るのだ!」

「ありがとうマツさん。
俺ひとりじゃ何もできなかったよ。」

「……あっ。
工場に戻らないと。
君はまだ作業服じゃないか。」
マツさんが俺の全身を見る。

「本当だ。
シャツに着替えないと、未来で不自然だ。」

救急車から消える

病院の前に作業服の俺がいる。


引田満月功もビックリ!