不発弾じゃなく酸素ボンベだったのだ。
消防隊は解散、警察が公園を封鎖してボンベを回収した。
ボンベは遺失物となるからだ。
「ちょっくら行ってくる」
マツさんはビルから飛び出して公園へ歩く
「え?…あ。」
俺は見守るしかない。
「今は、立ち入り禁止ですよ」
あっさり警察に止められる。
「あのボンベ、私のなんです。返して下さい。」
マツさん
「え?
ボンベの持ち主がいらしてます。ドーゾー」
肩のマイクに話す警官
『了解。
そこのベンチへ連れてきてください。ドーゾー』
返事が来た。
「えー、ベンチ、了解。
では、こちらへ」
警官と共にベンチへ
酸素ボンベを持った警官が来た。
「これですか?
おっと、まだ触らないでください。」
「そうそうこれです。
小型ボンベを作って消防隊に寄贈しようと。
まだ試作品なんです。」
「あれ?あなたは
磯賀市のエジソン
松木さんじゃあないですか」
警官が敬礼
「エジソンだなんて。
しかし、なぜこれが砂場に。
軽いから、子供が持ち出したのかね。
これからは、厳重に保管します」
「はい。頼みますよ。」
警官にボンベを渡され帰ってきたマツさん。
間違いない。
俺が救急車でしていた酸素ボンベだ。
一緒にタイムワープをしていたんだ。
未来の空気をゲットだぜ。