おじ少 90 爆発 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

来たときとは正反対に落ち込んで階段を登る俺

資材置き場の小屋を2人で出る。

鍵を隠してシティに乗り込んだ。

社長の家に帰ろう。
岡部さんも心配だ。

《ゥウーーォアアー》

消防車だ。

《カンカン、ゥウーー》

まただ。

近くで火事かな?



シティは社長の家に走り出した。

消防車と同じルートだ。

しばらく走ると公園に消防車が集結していた。

火の気なんてないところだ。


公園の反対に回って様子を見る。

「恐れいります!
砂場に不発弾らしき物があり、この一帯を立ち入り禁止にします」
マツさんに敬礼する消防隊員

「わかりました。すぐ移動します。」
マツさんは一本裏の道に路駐して公園に歩いていく。

ビルの影に隠れ様子を見ている。


俺は昨日、不発弾の上に寝ていたのか!

「自衛隊に道を空けろ」
「了解。」

「近隣の避難完了!」
「よし、みんなも下がれ」
「了解!」

緊迫する現場


砂場から緑の鉄の筒が見える。


「あれ?」
見覚えがある。

「あんまり近づくな。
こんなビルくらい吹っ飛ぶぞ」
マツさん

自衛隊が到着

爆弾処理班が来た。

重装備の防護服が相撲のコントのようだ。


「ん?」
筒の周りを手で掘り、スッと素手で引き抜いた。

「……え?」
一同唖然


「酸素ボンベだよ。
ほら、あんたらのだろ。
磯賀市消防と書いてある」
爆弾処理班が両膝をついたまま消防隊に渡す。

「こんな小さいボンベ無いよな。」
「名前はうちのだが」

「イタズラにしちゃあ過ぎてる」

「警察の出番だな。」