おじ少 89 難しくてすみません | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

このミイラになった墓荒らしは、王が埋葬された直後の墓の中にタイムワープした。
外に出ることができず餓死し、壁にもたれてミイラになってしまった。

俺はカプセルの昭和の空間を吸って、成分が全身にまわると、この時代(2012年)にそぐわない者として、はじかれた。

そして、その成分が適合するこの時代に来たのだ。

場所はピンポイントでピッタリ一致。

しかし、あの空気はタイムカプセルを封印した日の空気だ。

今はまだ夏休み。

カプセルは卒業式の後に埋めたはずなんだよな。

半年もタイムラグがあることになるな。


またミイラの写真を見る。

未来の空気なんて手に入らない。

俺もこのまま昭和を生きていくのか。


今から30年後、ミツル少年が2012年のあの日を迎える時、あのカプセルを被らないか、同窓会が無ければここに来ないだろう。

平穏無事に暮らして欲しい。

でも待てよ。


「わかったかね。

脇道にそれた君が消滅することになる。」
マツさんがホワイトボードにIとNを書き、右側のNに×を書いた。

「消滅!」


「そうなんだ。
こっちが本線になるからね」
Iの先を伸ばしていく



結論

未来には戻れない。
2012年 俺は消える。