隊長と共に荷台の屋根から落ちたイダテン。
ボスは荷台の屋根の一番後ろに立ち、道路に転がる2人を探した。
「確かに落ちたはずだ」ボス
「ボス!
イダテンは右側です。」
スピーカーから運転手の声
「何ぃ?」右側を覗くボス
《シャカシャカシャカシャカシャカシャカ》
隊長を抱きかかえて走るイダテン。
「まさか!
時速100キロのトラックに並んで走ってる!」ボス
《シャカシャカシャカシャカシャカシャカ》
「ダッシュモードだぜ。
スーツが勝手に走っているのだが、股関節の感覚が無い。」イダテン
《プップー》
自衛隊のジープ登場
「隊長を預かる。」隊員
「頼む。
バッテリーの消費が早い。」
イダテンはジープの隊員に隊長を渡した。
「ありがとう。」
隊長が、かすかな声で礼を言う。
イダテンは走りながら敬礼をした。
ジープが離れる。
「ようし。軽くなった。」イダテン
「おい。遊んでやれ」ボス
「ハイハイー」運転手
トラックはスピードを緩めて、イダテンの後ろに付いた。
《ブホォォン》
スピードを上げるトラック
獅子舞の頭がイダテンに迫る。
「ぎゃー。ひかれる。」
イダテン