軽トラに無理をさせ、一番星号を追う猛。
一番星号の真後ろにつけると、悲鳴のようなエンジン音だったが少し和らぐ。
《ギャァャャ…フワァ》
スリップストリーム!
一番星号の真後ろの軽トラは空気抵抗を受けなくなった。
「追いついたものの…何をしたらいいのか?」猛
牛の尻を眺めるカエルのような状態である。
ふと、助手席に目をやると
小さなクーラーボックスがある。
「世界一のマンゴープリンを持って来たが、おあずけだな。
ピクニック気分で丘の上で楽しむはずだったのに…
あれ?なぜここにコレが!?」
クーラーボックスのフタを開けた猛。
その頃、
一番星号の荷室では
「ボス!
後ろに運送屋がついて来ますぜ!」
一番星号運転手
「しつこいねぇー
ついてきてどうする気なのかね?」
モニターでリアカメラの映像を眺めるボス。
「戦車強奪を阻止されて黙ってられませんぜ。ボス」グレーマン
「しかし、敵ながらあっぱれだな。
褒美をやろう。」ボス
「敵に褒美をやるって、マジすか?ボス」グレーマン
「良いものあげちゃうよ。
しょーしん(商品)はコレだ!
ガハハハ」ボス
「こりゃ最高。さすがボス」グレーマン