仮面トラッカー 終わり | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

獅子舞号は前が見えず停まってしまった。

軽トラの荷台では、星先輩と球児たちの笑い声が聞こえる。

野球の話で盛り上がっているのだろう。

「イダテンさん、ちょっと、ここで止めて下さい。」星

「え。はい」猛

車を止める。


この景色
新しい道 お地蔵様

マイクロバスに道を譲った場所だ。

星は荷台から降り、お地蔵様の前に立つ
「っおりゃぁー」
お地蔵様の向きを変えた。

《キィコキィコキィコ》
軽トラが揺れる。

「地震?」球児

《ガラガラガラガラ》

なんということだ。

目の前の道が左に動きだし、代わりに草で覆われた細い道が右から現れた。

電車のターンテーブルのようだ。

「この道なら大型は通れません。
早く街に逃げて下さい。」星

「ありがとう。
でも君は?
お仕置きじゃ済まないだろ。君も逃げよう。」猛

「そうだよ。オッサンの言うとおりだよ」斉藤

『早く乗って先輩っ』球児

「いいんだ。
僕はアジトに火を放つ。

イダテンさん。
奴らはゴーレムっていうテロリストだ。
戦闘スーツで奴らの組織を壊滅してほしい。

奴らの本部は他にある。
常にトレーラーで移動しているんだ。」星

「わかった。
ありがとう星くん。
ゴーレムを必ず倒す!」猛


握手をして別れた。

細い道を走る軽トラ。
この街の平和は守られた。

猛の腕にはブレスレットが光る。
「世界の科学者が作った世界一強いスーツだ。
これを着た俺は世界一強い人間だな。」猛

《ピピ。ピピ。》携帯が鳴る
「はい。レッドベレーの猪熊です。」

『あのぅ配達まだですか?』客

「あっ!申し訳ありません、すぐ行きますので」猛

「世界一強い人間じゃないの?(笑)」球児

「こっちは人間、お客様は神さまだからな。
御中元弁償だな。」猛











お地蔵様前

「オヤジ、発信機付けたぜ」星


「ご苦労、でも一番星号にサラダ油なげるとは。」ボス

「どうせ先代の中古じゃん。
星桃三郎って誰も知らないでしょ。」星

「うるせぇ。
俺はジョナサンとジョナサンで待ち合わせしてるから、先に帰るぜ。」ボス

「乗せてけよオヤジ」星




仮面トラッカー イダテン 完