69《うっぴぃ》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

22時

子供は二階で寝ている

カミサンは、溜め息をつきながら俺の夕食を捨てた。

カーテンの隙間から外をうかがう。

また溜め息をつき、寝室へ行くためリビングの電気を消す。


ピコン ピコン

カミサンのケイタイの着信を知らせるランプが点滅している。

カミサンはケイタイを手に取り、メールを読む。

そして、部屋を見渡した。

俺のケイタイが消えたことも気づいた。

『あなた?パパ?』


二回頷いて寝室へ向かった。

長女の寝顔を確認して次女のいる自分の部屋へ行ったようだ。

足音での推測だが。


俺も長女の部屋へ

音をたてずに入った。


フスン フスン

長女は起きている。

布団をかぶって泣いている。
お母さんに聞こえないように。


俺は安心させてやりたくて棚にあるウサギのうっぴぃのぬいぐるみに近づいた。