67《長女》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

キッチンの窓まで来た。

電話の親機はリビングにある。
二階の子機まで行こう。

カタッ
ラー油のビンを倒した!


『お父さんっ!』
両手をテーブルについて立ち上がった長女

ニコッと笑って玄関にダッシュ

ガチャ

カギを解き玄関を開けた長女

『お父…』

誰もいない


『あ。今、娘さんが出てきました。』
バシャバシャとフラッシュの嵐

立ちすくむ長女

カミサンは後ろから抱きかかえ、バタッと玄関を閉め鍵を掛けた。


長女は玄関にペタッと座りフスフスと鼻を膨らませる

『おどおさぁん、おどおさぁぁん』



カミサンは
長女を抱き上げた。

『すぐ帰ってくるよ。
お風呂にしよっか?ね。』
カミサンは明るく語りかけた。

『う゛ん』
鼻づまりの返事をする長女