60《通報》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

困ったときの…
いや

この状況を神さまが覆してくれるだろうか?

今、頼れるのは

警察!

110番だ。


ケイタイ!


ケイタイ‥ケイタイ?

まさかの…不携帯

家を飛び出したからだ。

隣では、ピアス男が折りたたみナイフを出した。

刃を舐めて見せつけてくる。


挑発に焦る俺。

さっきから何でワイパーが動いてんだろ?

パニクりすぎてワケわかんない。
とにかく逃げる。



ウウウォォォ

パトカーのサイレンだ。

コンビニの通報だろう。
ウォーン

ファーン

対向車線をパトカーが2台向かってくる。

パッシングしてみたが、もちろん俺の訴えなんて伝わらない。

パトカーは行ってしまった。

ピアス男は振り返って手を振って笑ってる。



この中古のクラウンバンでどこまで逃げきれるか?

スピードじゃ勝ち目は無い