58《バラされて》 | クーカーの 笑説

クーカーの 笑説

コメディ小説を書いてます。

小説ほど難しくなく
コントほど面白くない
クーカーの笑説
1ページ1分くらいです。
サクサクと読んでくださいませ。

顔の前に拳銃を向けられている。

『う、恨むなよ。』
手が振え銃口がブレている。
いつ撃つかわからない。


ヤバい逃げないと!

あぁ、足が動かねえ

拳銃を見てしまった。


これってグロックの3インチだな。



おい俺
今、そんなことどーでもいいだろ
職業病だな。



『何してんだ!
はやくバラせ!』
黄色ピエロが急かす


『うるせぇ!
わかってるよ!』



手が動いて

バラされた。






いや、
俺じゃないぜ

バラされたのは
拳銃さ。

手が勝手に動いちゃって。

実は、この間
うちの店で常連さんたちと
第1回
モデルガン
早バラし早組み立て大会

して遊んだもんで、つい。





『あーっ!
この野郎、ピストル壊しやがった。』

強盗の2人が地面の部品を拾い集めている隙に、クラウンに走った。



こんな芸で身を助けるとはね


クラウンを急発進させ駐車場の南側から県道に出た。